網田(おうだ)レトロ館
地元の有志が始めた、地域の魅力発信「ステーション」
駅舎をそのまま活かしたカフェ
熊本県内で最も古い木造駅舎である、JR三角線・網田駅。その一角を改装したカフェが「網田レトロ館」(土・日曜・祝日のみオープン)です。
「総点検日」など、昔に駅で掛けられていた木の札などがそのまま残っていて、当時の雰囲気が感じられます。カフェの木製の窓ごしに、ゆっくり電車が入ってくる様子は、まるでタイムスリップしたよう。店内には、地元のハンドメイド作家の作品が販売されているほか、寄贈されたレトログッズも多く、見るだけでも楽しめます。
地元の人の思いで復活!
ここを運営・管理しているのは、NPO法人「網田倶楽部」。この木造駅舎をまちづくりに活かしたいと、地元の有志が集まった、全国でも珍しい事例なんです。
地元の有志の皆さんが、宇土市の指定管理を受けて切符販売や駅舎周辺の環境整備、列車通学の子どもたちの見守り活動などを行っています。
地元の人が集まって歌を楽しむ「うたごえ喫茶」なども定期的に開催されているとのこと。地域の人、観光客が集まる「ステーション」なんですね。
こだわりのカフェメニュー
地元の農家さん・漁師さんから直接仕入れた旬の農海産物を使ったメニューを、地元の陶芸家、前田和さんの、温かみのある器で提供しています。ホテルレストランシェフ監修のカレーなど、本格的な味も自慢なのだそう。さらに網田の特産であるネーブルを使ったピザやジュースが人気。さらに、炭酸と地元のかんきつ類「晩柑」が入り、青と黄色の二層の色合いがかわいいジュース「海とばんかん」(500円)は見ているだけでウキウキしそう!